【語ってみた。】ヒプノシスマイク

作品概要

2017年9月4日にプロジェクトが始動したばかりの男性声優12人によるラップソングプロジェクト。開始直後から無名にも関わらずYouTubeにて注目度ランキングを駆け上がり1年も経たない間に大人気コンテンツとなっている。その魅力を紐解きます。

ヒプノシスマイクの世界観(公式サイトより引用)
武力による戦争が根絶され、男性を完全排除した中王区と呼ばれる区画で、女性による政が行われ、男性は中王区外のシンジュク・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、イケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン等の区画で生活をしている。各ディビジョン代表のMCグループは、争いに親和性のあるラップを使ってバトルをし、勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる。兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で行われるラップによる領土テリトリーバトル。
この作品の魅力を、ポイントを絞って紹介します^^
ポイント①  ラップバトル×声優という新しさ

音楽とアニメをクロスさせた2.5次元コンテンツが人気となっている昨今でその主体になっていたのはアイドル×声優というフォーマットです。男性声優・女性声優問わず様々な作品があります。そこからバンド形式などはありましたが、ラップバトルというややアングラ寄りな印象もあるサブカルとアニメ的コンテンツのミックスはやはり意外性があり、新しさを感じます。12人の男性声優による本格的なラップバトルに美麗なキャラクターはスタートの段階で異彩を放つものでした。

ポイント② 全部のせのような癖だらけのキャラ設定

Buster Bros!!!・MAD TRIGGER CREW・Fling Posse・麻天狼の4チームは各チーム3人ずつ、計12名のキャラクターが登場します。彼らの設定がとにかく振り切っていて、職業だけみても萬屋・ヤクザ・警察官・元海軍・デザイナー・作家・ギャンブラー・医者・ホスト・会社員と共通項が見当たらない全方位的な配置。そこに重ねるように、女性恐怖症のホストや虚言壁のある作家など、とにかくキャラのクセが強すぎて理解が難しいですがそこがヒプマイの知りたくなる面白さの1つ。なお、どういうことか知りたいとコンテンツに入っていった人はもれなく沼につかっていきます。

ポイント③ 音楽が本気。

当然と言えばそうかもしれませんが、やはりラップバトルが本物でなければ支持されません。それを支える制作陣も素晴らしい面々が集まっています。加えて、声優という「言葉のプロ」と「ラップ」の相性の良さを感じるのがヒプマイなのではないかと感じます。声の良さ、発声滑舌の良さが見事に「本気の音楽」とマッチしています。加えて、メインの一人・山田一郎役の声優木村昴さんが本当にラップが好きである事が、ヒプマイの存在感をより高めているのではないかと感じます。

★まとめ ラップバトルというカルチャーを変えてしまうかもしれない作品

もしかするとラップバトルというカルチャーの立ち位置を、この作品が変えてしまう未来もあるかもしれません。もちろん元々ファンも多いカルチャーではありますが、その新しい入口としてキャラクターコンテンツが出てきたという事で、ヒプマイがキッカケでラップバトルの楽しみ方を覚えるファンが増えることは十分に考えられます。日本のラップシーンを変えるかもしれない、間違いなく無視できなくなる目の離せないプロジェクトです!

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貫田 雅剛

ラジオのパーソナリティー・プランナーやイラストレーターとして活動中。RCCラジオ・ラジプリズムの部長。ラジオのこぼれ話から、アニメのリアルタイム雑感、イラスト描いたりWeb作ったり、イベント考えてみたり、そんな色んな情報や、日々のあれこれなどを”なるべく”毎日更新したいと思います。