ドラマ【アンナチュラル】の面白さ

ドラマ【アンナチュラル】が面白かった

ちょうど昨日、最終回を迎えたテレビドラマ【アンナチュラル】
Twiiterなど、ネット上でも大変話題になっていました。最終回も時間ギリギリまで、これちゃんと終わるの? ってくらい色々と展開が変わって、ハラハラでした。終始息をつかせぬ面白いドラマだったと思います。そんな【アンナチュラル】の凄さを、まだ見ていない人にも届くように、3つのポイントに絞ってプレゼンしてみようと思います。

① 明確なテーマ・「不条理な死」に立ち向かうという絶対的な正義

感情がSNSなどで視覚化されやすく、共感や共有がとても重要な時代でありながら、多様性もあり全員が同じことを共感・共有しにくい現代において、多くの人が共感するテーマは「絶対的な正義」だと感じます。もしくは、そういうモノを内包した何かだろうと。【アンナチュラル】はその誰もが共感・共有できる「絶対的な正義」=「不条理な死に立ち向かう」 未来のために頑張るというテーマがあります。そのために頑張る法医学チーム。サスペンスであり、その殺人や死の謎に惹きつけられながら、誰もがその正義を応援したくなる、そうあってほしいと願う明確なテーマが作品の大きな軸として存在している。主人公であるミコトは周りから融通が利かないと認識されていますが、その彼女のぶれない正義感が作品の気持ちよさの大きな要因だろうと思います。

② 今の時代の空気を感じさせる事件や死

ただ先ほどの①に関しては、基本的には法医学系のドラマであれば概ね内包されるテーマだと思います。そういう意味ではとても王道・既存なドラマともいえるのですが、【アンナチュラル】の大きな特徴は、凄く今っぽいという事だと思います。事件の題材になるものが、仮想通貨であったり、国を超えた病気であったり、いじめやネットでのセンセーショナルな生配信などもありました。今の人達が抱える色々な問題が事件のベースとなっており、また登場人物たちの感覚や言動などからもそういった今ある日常の中で交わされそうな会話であり、それらがより作品のリアリティを高めていたと思います。その中での”週刊誌”の立ち位置というのもとても面白かったです。

③ 1話完結、だけど全話が繋がる急展開

1つの事件が起こって、その話のうちに解決する。という事でとても見やすい構成なのですが、ただ1話から、解決した後に登場人物たちがどうも一筋縄ではいかないキャラクターだという「ひき」が作られていて、おっ?っとなった記憶があります。見れば見るほどどんどん主人公たち法医学チームのメンバーが好きになっていくのですが、個々に色々な過去や葛藤を抱えていて、それが回を重ねるごとに少しずつ明らかになっていく事で、1話完結なんだけど毎週毎週ちゃんと見ていく楽しみに繋がっていました。特筆すべきはやはり「中堂先生」です。とにかく言動は無茶苦茶で、正義よりも個人の感情を理由に動く姿は何だこの人?って感じだったのですが、徐々に理由や過去がわかってくると、主人公のミコトの正しさとは違う、共感できる独善性を持った人物となりました。彼の物語が、1話完結のドラマの全話を結び付けて、全体が大きなストーリーとなる構成は本当に脚本の妙だと思います。近年のヒットドラマを手掛けられている「野木亜紀子」さんがなぜヒットメーカーなのか、その手腕を改めて見せつけられたような作品でした。

スピーディな演出、俳優陣の演技に音楽も

もちろんその脚本を目まぐるしく変化する展開としてスピーディに見せてくれた演出であったり、俳優陣であったり、そして音楽の力であったり。【アンナチュラル】はそのすべてがガチっとかみ合っていたと思います。このチームでのストーリーはドラマの完結で一旦終了ですが、もし続編などあれば。。。気が早いですけど。
非常に現代的なテーマを素晴らしいスピード感で見せてくれたドラマです。まだ見ていない方はぜひチェックしてみてください!

貫田 雅剛

ラジオのパーソナリティー・プランナーやイラストレーターとして活動中。RCCラジオ・ラジプリズムの部長。ラジオのこぼれ話から、アニメのリアルタイム雑感、イラスト描いたりWeb作ったり、イベント考えてみたり、そんな色んな情報や、日々のあれこれなどを”なるべく”毎日更新したいと思います。